桜湯の煙

ぽけ子

2012年01月28日 18:42


三島の泉町に今では珍しい銭湯がありました。

『桜湯』

創業は大正時代に遡るそうです。(現在残っている建物は、昭和41年に建てか会えられたもの)東海道の宿場町として栄えた三島宿にあって、農兵節でも歌われる“三島女郎衆”が有名な遊郭内の銭湯だった時代もあります。
三島には十数軒ほどの銭湯がありましたが、内湯を持つご家庭が増え、平成12年過ぎには、三島で唯一残る銭湯となりました。

浴室は、幅2間、奥行き2間半。銭湯内のカラン(温水と冷水が出る蛇口)は、男湯に4つ女湯に4つ。壁には富士のモザイクタイルの絵。壁に湯揉み用の櫓の形をした棒。


今月も空き店舗調査で街を廻った時、前を通り掛かると、男湯・女湯の表示が消されていました。何事かと不審者の如く廻りを見回していると、この残念な表示。


『廃業と致しましたので、廃材・材木は置かないで下さい。』
通り掛かったご婦人に問いかけると、昨年末で廃業されたとのこと。


もう、煙突から煙をみる事は出来なくなりました。

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