2013年03月05日

天狗伝説の国清寺 その①

天狗伝説の国清寺 その①


伊豆の国市の北東の外れの奈古谷地区にある名刹国清寺は、伊豆の国市観光協会のページから全文引用すると…

関東十刹 天狗伝説と国清汁発祥の寺
1362(貞治元)年、室町幕府の有力者・畠山国清(はたけやまくにきよ)が創建したとされ、1368(応安元)年関東管領の上杉憲顕が本格的な寺として修築した寺です。
最盛期には子院78、末寺300を擁する壮大な伽藍となり、室町幕府3代将軍足利義満の時には関東十刹(じっさつ/関東の十の大きなお寺の六番目)に加えられました。仏殿には、鎌倉時代慶派の作による釈迦如来像が安置され、境内には、開基・開山の墓や、旧楓林庵の子育て地蔵などが残されています。
この寺を舞台とした天狗にまつわる伝説が3つも伝えられていて、「天狗にさらわれた一兆さん」は特に著名です。一兆和尚は実在の人物で、後に塔頭の高岩院住職となりました。また、今でも建長汁と共に、修行僧が食べている国清汁(こくしょうじる)はこの寺が発祥の地です。

伊豆の国市観光協会の該当ページ⇒ ( http://www.izunotabi.com/jpn/see/2009/03/-1-56.html )

とのこと…。天狗?!天狗伝説がわが町に?!

ぽけ子の好奇心の食指がピクピクと動きました。天狗って、あの鞍馬にいらっしゃる天狗だよね。「天狗にされらわれた一兆さん」ってそんなに有名な伝説なのかぁ。またまた、インターネットで検索してもなかなか当のお話の内容が見当たりません。

次なる手段は図書館です。FMいずのくにのスタジオ建設中の韮山文化センター韮山時代劇場には韮山図書館( http://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/tosyo/shisetsu/kyoiku/010.html )が、併設されています。
地元のことは地元で調べる!これ正解です。
伊豆の民話集(勝呂弘編 長倉書店刊)という本を探すことができました。

天狗伝説の国清寺 その①


あらすじは(本当はぜひご自分で本を借りて読んでいただきたいのですが…)、一兆という国清寺の小坊主さん、悪たれ小僧で近所の子供たちと遊ぶのに夢中で、お勤めに身が入りません。
和尚さんは、心の広い人だったのでいつか真面目にお経をあげる様になってくれるだろうと見守っていました。
そしてこの一兆、あくたれ小僧の割に臆病者で、怖い夢を見たと言っては泣き、恐ろしい話しを聞くとブルブル震えていたそうな。
ある晩、夜中に目を覚ました一兆は、ビクビクしながら厠へ向かい、膝をガクガクさせながら用を足して部屋に戻ろうとしたところ、「おい、小僧!ちょっと待て!」と呼び止められた。
声も出ないで震えていると、大男に庭へと引きずり出された。
「おおっ、可愛い小坊主だぁ。俺たち天狗の仲間にしょう。」っと天狗達に囲まれてしまいました。
「いいか?!絶対目を開けるなよぉ!」っと言い放つと天狗は一兆を掴んで空高く舞い上がった。
やがて、どこか分からない山の野原に降ろされ、また天狗達に囲まれてしまった。
「やいやい!おまえ、天狗になれ!!」と口々にはやし立てられた一兆。

その運命は如何に?!長くなったので、続きは次回に(笑)



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Posted by ぽけ子 at 08:49│Comments(0)伊豆の国
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